原子力システム研究開発事業
平成23年度新規課題(革新技術創出型)公募開始について
平成23年2月3日

 国家基幹研究開発推進事業における原子力システム研究開発では、平成23年2月3日(木曜日)から3月9日(水曜日)までの間、平成23年度新規研究開発課題として「革新技術創出型」の研究開発を募集します。
 JSTは、文部科学省から委託を受け、本事業に関する募集、審査等にかかわる支援業務を実施しています。

1.目的

(1)はじめに
 「国家基幹研究開発推進事業」は、科学技術政策の遂行の観点から、国が直接実施する必要のある研究開発活動について、優れた提案を採択し、研究開発活動のより一層の活性化を図るため、平成23年度より原子力を始めとする複数の競争的資金を統合し一体として推進するものです。
(2)目的
 我が国の原子力発電によるエネルギー利用においては、安全確保を前提に、エネルギーの長期的な安定供給の確保や地球環境問題への貢献が希求されています。そのため、原子力研究開発では、安全が確保されている、高効率な燃料利用により燃料を極力無駄にしない、放射性廃棄物排出の大幅な削減が図れる、核拡散抵抗性に優れる、経済性向上が見込める等の特長を持つ「革新的原子力システム」の実現が期待されています。
 そのため、原子力分野において我が国が将来直面する様々な課題に的確に対応できる技術を開発する必要があります。また一方で、国際的には、我が国が重点的に研究開発を行っているナトリウム冷却型の高速増殖炉サイクルの他にも、超臨界水冷却型、鉛ビスマス冷却型、ガス冷却型のような多様な原子炉の開発が行われており、原子力技術の分野は、外国起源のものの利用に制限が加えられることが少なくなく自国の技術を保有する必要性が高いことから、国際情勢や技術動向の変化に的確で戦略的に対応できるよう技術基盤を確保することも重要となります。
 このような要求に応えるため、本事業において今回募集する革新技術創出型研究開発では、多様な「革新的原子力システム(原子炉、再処理、燃料加工)」に関する研究開発を、競争的研究資金制度を適用して実施するものです。
 本事業を通じて、原子力を支える人材の育成、原子力技術開発にブレークスルーをもたらす要素技術の涵養、産学官連携による原子力技術基盤の維持・発展、多様なアイデアの活用等による科学技術の活性化を期待しています。

2.公募概要

 今回募集する「革新技術創出型」では、革新的原子力システムや革新的な技術及びそれらを支える共通基盤技術を創出することを目的とします。

○期間: 原則4年
○経費: 1件当たり、総額0.3〜3億円程度
(初年度は最大で3千万円程度、間接経費を含む。)
○採択予定数: 2件程度

3.スケジュール

○2月3日(木曜日):募集開始
○2月15日(火曜日):募集説明会
※ 本プログラムの内容、応募の手続き等についての説明会を以下で実施します。なお、応募者に本説明会への出席の義務はありません。
開催地 日時 会場
東京 2月15日(火)
13:30〜16:00
JST東京本部 B1F JSTホール
東京都千代田区四番町5-3 TEL:03-5214-8404
http://www.jst.go.jp/koutsu.html

上記の連絡先は会場のものです。内容等につきましては、下記問合わせ先までお問い合わせ下さい。
○3月9日(水曜日)16時:募集締切り(厳守)
※ e-Rad(府省共通研究開発管理システム)を通じて、応募してください。
○3月中旬〜3月下旬:書類審査
○4月中旬〜下旬:ヒアリング審査
※ 書類審査において選定された課題のみ実施します。
○5月上旬:課題選定
○7月上旬:契約締結

4.募集要項等


<お問い合わせ先>

JST 原子力業務室
〒102-0076 千代田区五番町5−1 JS市ヶ谷ビル5階
Tel:03-3238-7685、Fax:03-3238-7695
E-mail:
担当者:清水(シミズ)、古田土(コダト)、岸本(キシモト)
受付時間:10:00〜17:00(土、日、祝日を除く)


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