原子力システム研究開発事業

平成17〜19年度採択課題中間・事後評価
資料5

原子力システム研究開発事業 −基礎研究開発分野−
革新技術創出型 事後評価総合所見

評価の概略

研究開発課題名(研究機関名):
 ナトリウム流動の可視化による高速炉気液界面・速度場の計測制御に関する研究開発
(国立大学法人大阪大学)
研究期間及び予算額:平成18年度〜平成20年度(3年計画)  373,831千円
項目 要約
1.研究開発の概要  ナトリウム冷却炉における熱流動現象の解明と制御を目的として、極紫外領域のレーザーに対してナトリウムが「透明」であることを利用したナトリウム流動の可視化計測を実証する。これに基づいて、流速場の測定やコンパクトで安全性と経済性の高い炉の開発に必須となる自由液面でのガスの巻込み条件評価を行って実用に供するとともに理論的基盤を構築し、速度場の能動的な制御手法を確立する。
2.総合評価 C
  • ナトリウム可視化技術の着眼点はユニークで、極めてチャレンジングな提案であったが、当初目的に見合ったレベルでの実証には至っておらず、実用化するにはまだ多くの技術的難関が予想される。研究開発項目(2)については、ナトリウム可視化技術が活かされてないので、手法的にはオーソドックスという印象ながら、ナトリウム高速炉の安全性評価にとって非常に有益な知見が得られていると判断される。
  • 測定技術の開発段階で生まれた観測窓材については、実用化への道を開いてもらいたい。今後に期待したい。
  • 本研究結果をベースとして、当初の研究目的の達成のための課題整理と解決策についてさらに検討を深めることが重要である。
S)極めて優れた成果を挙げ、今後の展開が大いに期待できる。
A)優れた成果を挙げ、今後の展開が期待できる。
B)成果の一部は得られてないが、他は相応の成果を挙げている。
C)成果の多くが得られておらず、一部についてのみ相応の成果を挙げている。
D)成果がほとんど挙げられていない。

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