原子力システム研究開発事業 −基礎研究開発分野−
革新技術創出型　事後評価総合所見

評価の概略

研究開発課題名（研究機関名）： 　将来再処理プロセスでの窒素酸化物クローズドシステム開発 （日本原燃株式会社） 研究期間及び予算額：平成１８年度〜平成２０年度（３年計画）　　３８２，９６２千円
項目	要約
１．研究開発の概要	高速増殖炉等の将来型原子炉の使用済み燃料を対象とした湿式再処理法において、発生する硝酸又は硝酸塩中の硝酸根を還元分解することで処分に際して問題となる硝酸ナトリウム廃棄物の発生量をゼロとする汎用性の有るシステムを開発する。また各種の新プロセスへの適合性を検証することでこのシステムの有効性を検証する。
２．総合評価	本研究は、TRU廃棄物の減容と固化体の高性能化に関し、廃棄物の発生側から取り組み、将来に向けて期待を持たせる価値ある研究であると評価する。 廃棄物低減化に向けて価値ある研究成果を上げ、実際に適用できる技術であることを確認したと判断する。 本研究開発は将来再処理プロセスのみならず現行の再処理プロセスシステムにも適用可能性を持っており、実用プロセスへ向けての工学的検討へと発展することを期待する。
	Ｓ）極めて優れた成果を挙げ、今後の展開が大いに期待できる。 Ａ）優れた成果を挙げ、今後の展開が期待できる。 Ｂ）成果の一部は得られてないが、他は相応の成果を挙げている。 Ｃ）成果の多くが得られておらず、一部についてのみ相応の成果を挙げている。 Ｄ）成果がほとんど挙げられていない。