研究分野

平成24年度「原子力システム研究開発事業 -安全基盤技術 150c 研究開発- 」採択課題

課題名 研究代表者 所属機関 概要
極限荷重に対する原子炉構造物の破損メカニズム解明と破局的破壊防止策に関する研究開発 笠原 直人 東京大学 シビアアクシデントや巨大地震時に生じる原子炉構造物の極限荷重による破壊メカニズムを解明し、破壊モードに応じた限界強度評価法を開発する。
高燃焼度原子炉動特性評価のための遅発中性子収率高精度化に関する研究開発 千葉 敏 東京工業大学 代理反応手法により核分裂性生成物の質量数分布の系統的測定を行い、同位体分布を推定する理論を構築するとともに、崩壊熱ならびに動特性の正確な評価に不可欠な遅発中性子割合の高精度化を行う。
外部ハザードに対する崩壊熱除去機能のマージン評価手法の研究開発 山野 秀将 日本原子力研究開発機構 異常気象(積雪、強風、竜巻、降雨)、火山噴火、森林火災など外部ハザードに対し、崩壊熱除去機能の裕度評価手法を開発する。
過酷事故対応を目指した原子炉用ダイヤモンド半導体デバイスに関する研究開発 金子 純一 北海道大学 シビアアクシデント時に対応可能な原子炉格納容器内ガンマ線検出器への適用を目指してダイヤモンド放射線検出器、ならびに前置増幅器用ダイヤモンド電界効果トランジスタを開発する。
シンチレータスタック型ガンマ線イメージャに関する研究開発 河原林 順 名古屋大学 万が一事故が起こった際に施設内の核種ごとの位置分布や放射線量を迅速に把握するためのシンチレータスタック型ガンマイメージャを開発する。
原子力発電機器の強度保証のための高信頼性に関する研究開発 三原 毅 富山大学 原子力発電機器の詳細な強度保証を実施するため、超音波による「材料き裂端部検出システム」、X線による「部材残留応力・塑性変形計測システム」を開発する。
安全性を追求した革新的炉心材料利用技術に関する研究開発 吉田 紀之 株式会社東芝 高熱伝導性に加え高温での化学的安定性に優れ、靭性も補強されたシリコンカーバイト複合材を炉心材料へ適用することを目指して、被覆技術の開発、製造実現性試験等を行い、原子炉炉心用構造体としての成立性評価を行う。
原子炉容器構造材料の微視的損傷機構の解明を通じた脆化予測モデルに関する研究開発 永井 康介 東北大学 原子炉容器等の中性子照射による脆化を機構論的に研究することで、最新の微視的観測手法により損傷機構を解明し、実測値を説明できる脆化予測モデルを構築する。
原子炉燃料被覆管の安全設計基準に資する環境劣化評価手法に関する研究開発 阿部 弘亨 東北大学 燃料被覆管の劣化を模擬試験評価するとともに、照射済材料の微視的観察に基づいた劣化機構論と組み合わせ、定量的に劣化予測できる環境劣化評価手法を開発する。
原子力プラント安全性の向上に対応できる高耐食性EHPステンレス鋼の適用技術に関する研究開発 中山 準平 株式会社神戸製鋼所 耐照射性・高耐食性に優れたEHPステンレス鋼と現行ステンレス鋼とのクラッド材の製造法、溶接法等を開発し、施工性能検査や耐久性試験を行う。
高度の安全性を有する炉心用シリコンカーバイト燃料被覆管等の製造基盤技術に関する研究開発 香山 晃 室蘭工業大学 ナノ含浸遷移共晶相法(NITE 法)を用いたシリコンカーバイト複合セラミック燃料被覆管及び燃料ピン製造の基盤技術を開発する。

※研究開発期間:平成24~27年度の4年間

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